2009年5月30日土曜日

書籍「隠すマスコミ、騙されるマスコミ」























書籍「隠すマスコミ、騙されるマスコミ」を読みました。

写真や映像といた記録メディアが与える情報と僕ら受け手側に残る記憶の誤差については、修士の頃からの研究テーマの一つです。
時間がある時は適時リサーチをしているのですが、この本はその一連でまとめ買いした数冊のうちの一冊です。

この本では新聞やテレビといった主要メディアの流す情報がいかに不確かであるか、
且つ、なぜ不確かになってしまうか、といった報道の問題点を多角的に論じています。

非常に興味深かったのは「騙し屋スカッグス」という、実在する人物のエピソードの紹介です。
この人物、ジョイ・スカッグスは米国で「嘘のニュースソース」をマスコミに流し、「実際にそれを報道させる」事を活動とする人物です。
(違う意味で“メディア・アート”?)
一例として「裁判を自動化するスーパーコンピューターが開発された」というでっちあげの会見を設定し、
事実としてCNNのニュースで放映された、といった事例がいくつか紹介されています。
彼の活動の賛否はともかく、マスコミの流す情報の信憑性について一考せざるを得ない、重要な気づきが含まれます。

また全体的に、米国で9年間の記者実績のある著者が「取材」で得た情報をベースにして書いているのが文章の強度を支えていると感じました。
「取材」が大事なのだと感じました。

実体験や経験値の不足は、真の取材で補えるという事です。
キーワードは取材ですよ!


隠すマスコミ、騙されるマスコミ
小林雅一 著・文藝春秋

2009年5月26日火曜日

園芸日記 2009.5.26
















昨年から自宅の猫の額ほどの庭で園芸を始めました。

事の発端は昨年の夏。
庭に紫蘇が自生しているのを発見し、数枚摘んでみそ汁の具や天ぷらなどにしてみると
なかなか美味しい。本能的な採取本能もくすぐられます。
試しに庭を整地して紫蘇を均等に植え替えてみるとこれが当たりで、我が家の食卓には紫蘇が過剰供給される事になりました。

その後試しに大根などの種を植えてみるとなかなかいい感じで収穫にも成功し、すっかり定着した趣味となってしまいました。
この春からはトマトとナス、ゴーヤ、ズッキーニ、みょうが、アスパラ、バジル、ローズマリーなどの栽培に挑戦しています。

子供の頃、山梨の農家出身の父親が趣味で借りていた畑の手伝いをしていた思い出がよみがえります。
当時の僕には畑などという趣味はよく理解できていなかったのですが、ああついに理解してしまった…

最近土をいじっていて思うのは、どうも園芸というのは手をかけすぎてはいけないようです。
しかし、目を離してはいけない。
(お、我ながらいい事言ったなあ)

2009年5月19日火曜日

山梨県 瑞牆山(2230m)




















山梨県・瑞牆山(2230m)に行ってきました。

もともとはゴールデンウイークに計画していた登山ですが雨のため延期。
先週末にリベンジを果たしてきました。
(天候はまたしても雨でしたが…)

メンバーは古屋主催の登山同好会「おむすび山(注1)」のメンバー、莇くんと津島くん













東京から日帰りでアタックできる山を探した時に、
アクセス・登りごたえ・景勝など総合的に考えた上で今回の瑞牆山はトップクラスの良い山。
今回は自家用車で中央道を通り、山梨県須玉ICから麓の駐車場にアクセス。

登山道の景観は原生林が広がり非常に良好です。
奥多摩など東京近郊の山では杉の植林が多く「冒険感」を損なうケースがありますが、ここは雰囲気充分。
加えて全山が花崗岩を主体とする岩山の為、多くの場所が岩場となっており登り応えがあります。


















































あいにくの雨だった為頂上からの景観は見られなかったのですが、
カッパを着込んで雨の中をガンガン進むというのも手間暇かけた贅沢な大人の遊びです。
山頂の岩肌は食事をするには風と雨が強すぎた為、岩下の林の中に隠れながら昼食を取りました。
おむすびとコンビーフは必需品。













下山後は麓のラジウム温泉で長湯に浸かり、
甲州街道沿いの「甲州ほうとう小作」へ。
父の実家が山梨という事もあり、僕にとってはなつかしい味です。














ところで今回の登山は新アイテム・トレッキングポールを導入しました。
腕の力を利用できるため全身の筋力を使う事ができ、足の疲労が軽減できます。
下りの頃には結構使い慣れてきて、今後も活躍しそう!
(ま、それでも全身疲労困憊・筋肉痛になったから情けないものですが…)



















月一の活動を目標にしているので、6月は瑞牆山よりすこしランク上、奥秩父の名峰・金峰山へチャレンジします!
脱・森林限界(注2)


(注1)…over25の近隣・同窓の仲間を集めた登山同好会。主目的は山頂での昼食&コーヒータイム。現時点で東京・横浜在住の7名のメンバーが所属している。
(注2)…立木が生育できなくなる限界高度。日本アルプス中央部では2500m程度。

2009年5月16日土曜日

アクリルフレーム・サンプルチェック



















昨日、フォトディスプレイの会社に取り扱い商品の営業と説明に大学まで来てもらいました。
今回のご案内は特にアクリル加工のフォトフレームについて。

アクリル加工の写真展示は何度か見た事がありましたが、やはり透明な支持体に写真が埋め込まれているようなイメージは奥行きがあって面白く、学生達も興味を持って参加してくれました。

デジタル写真を作品化する過程の印刷方法と支持体の選び方。
印刷の品質だけでなく、プリントの寿命、その風合いを含めたフィニッシュワークの行程。
個人的に点在する情報を色々とリサーチしているのですが、書籍としてデジタル写真のアウトプット・残し方だけに特化したものは意外とまだ出ていないようです。

「デジタル一眼レフの撮り方」
「フォトレタッチの方法」
といった入門書は星の数ほどあるのですが、出力の正しい分析とノウハウは現場周辺に知が点在しており、
若いアーティスト達にとっては意外と盲点かも。

2009年5月15日金曜日

書籍「A6ノートで読書を超速化しなさい」

















書籍「A6ノートで読書を超速化しなさい」を読みました。

昨今書店で盛大に平積みされている大人の勉強本(数年前は自己啓発本だったなあ)。
食わず嫌いで僕はこの類いを読んだ事があまりなかったのですが、心境の変化があり手にとったのがこの一冊。
(心境の変化=奥さんの希望で朝日新聞をやめて日本経済新聞を読むようになり、気分はすっかりビジネスパーソン)

非常に為になりました(笑)。
この本で提案している読書の「超速化」とは速読の類いではなく、短時間で効率よく本を読む無理のないメソッドを前提に
「読んだ本をA6ノート見開きに、内容を一望できるようにマッピング(地図化)」する方法と、そのメリットについて丁寧に書かれています。
ビジネスだけでなくクリエイティブの業界でもしばしばお目にかかる「マインドマップ」を筆頭とするノート術ですが、
この方法をうまく利用すれば「読んですぐ内容を忘れる」という事もなく、かつノートをためていく事で効率よく自分専用のアーカイブを作る事ができそう。
個人的に、これは読書だけでなく映画などの映像鑑賞、美術展などのメモにも応用できそうだと思いました。

…ぐふっ、なんだかアマゾンのレビューみたいになってしまった。

ま、本も作品も、食わず嫌いはなるべくやめようと思います!


2009年5月11日月曜日

EIZO FORIS.HD DT24ZD1















映像編集用のプレビューモニターとして
「EIZO FORIS.HD DT24ZD1」を購入しました。

業務用のマスモニやピクチャーモニターはSOHO使用としては過剰投資なので(買えないしね)、
民生機で24インチ程度の大きさのフルHDモニターを探していました。

ところが、これがなかなか民生機で無いのです。
通常の視聴の場合、24インチ程度のサイズですとフルHDパネルと1,366×768パネルの差があまりなく、ニーズが無いのでしょう。
なのでフルHDパネル搭載の液晶テレビは32インチからが主流で、24インチサイズで出しているのは現状EIZOだけです。
(アクオスが一時期だけ作りましたがすぐに絶版。)

先日から自宅の編集作業で使用開始。
モニターのドット数自体は1920×1200ある為、16:9編集で使用する際は上下に黒が入るのが好みの分かれる所かもしれませんが、
使用感は良好です。
将来的にMacproを買い替えた時にはBlackMagicのHDMI出力ボードをMacに入れて、
HDMI出力でフルHDプレビューができるようにする予定です。



2009年5月9日土曜日

インクジェットプリンター EPSON PX-5800 試し刷り















職場の美術大学の受持ち授業で写真の演習が始まり、学生達にプリンターでの写真出力講習を行いました。

などと言いつつ、自分でもそれほど写真のプリントアウトにプリンターを使用した事がなく、今回は思考錯誤しながらの試し刷り。
使用プリンターはEPSON PX-5800という機種。インクジェットプリンターながら8色顔料インクを使用しているので、印刷面の仕上がりは印画に引けを取りません。
昨今のプリンターの性能の向上に今更少し驚きました。

しかし、このプリンターのインクは1本5000円弱。8本で40000円也…

2009年5月7日木曜日

書籍「人類と建築の歴史」

















久々に書店で建築系の本を手にしたのですが、
冒頭からパラパラとめくってみると旧石器時代の住まいから独自の建築感が論じられており、原始人の住居生活の模様なども書かれており俄然興味を惹かれます。
目次の最初が「マンモスを食ってたころ」
良い。
通勤中の疲れた頭で読むには
コレだ!と思い購入しました。

と、読み始める前は有史以前から近代建築までを俯瞰するような建築史の本だと思っていたのですが、それは勘違いでした(全体の8割までで、ようやくエジプトのピラミッドに到達…)。

この本では全体を通して「人類の信仰の変化と住まいの変化の関係性
」について多くの頁が割かれています。
特に興味深かったのはキリスト教や仏教、イスラム教といった宗教が生まれるはるか以前の「地母信仰」「太陽信仰」が及ぼした住まい(そして建築)への影響についてのユーモラスな
考察です。
そして、日本の神社建築スタイルの三大源流である伊勢神宮・出雲大社・春日大社などは、建築と儀礼を通してこれらの信仰を現代に伝える機能を有している、といった興味深い記述もあります。

そうか、神社にいって背筋がぴしっとする感じは縄文人の信仰とルーツがつながっているんだ!
という、ちょっとした新発想。


「人類と建築の歴史」藤森照信 ちくまプリマー新書

2009年5月3日日曜日

映画「スラムドッグ$ミリオネア」
















横浜・鴨居のららぽーと横浜でスラムドッグ$ミリオネアを観てきました。

最近映画を観て改めて思うのがロケ地の重要性です。
近年の合成が主要なシーンを占める作品や限られた空間(規模)で撮られたものに対し、広大なロケ地を広々と使った作品はやはり奥行きが違います。
(合成メインの作品は大体グリーンバックのスタジオの広さが想像できてしまう)
この作品はインドのムンバイを舞台にしたスラムの描写などは迫力とリアリティがあり(ここにダニー・ボイル的エッセンスを感じました)、インド旅行感も少し楽しめるかもしれません。
ちなみに、スラムの躍動感あるシーンは35フィルムではなく最近のデジタル一眼レフカメラの動画機能で撮影されています。小回りが利く点と、カメラが目立って人だかりができないという利点もあるそうです。
個人的にも最近デジタル一眼レフの動画機能には注目して運用方法を研究しているので、劇場用映画での使用例が観れて参考になりました。

ストーリーについては割愛しますが、伏線が後から生きてくるタイプの構成が分かりやすく、飽きる事なく最後まで物語に集中できます。
スラムのリアリティある描写とインド映画的好都合な展開の乖離はやや感じられますが、作品としての完成度は高かったです。

ところで、横浜ららぽーとのシネマコンプレックスは絶対に混まないのが魅力。
本当に、いつ何を観ても空いている…

2009年5月1日金曜日

ブログはじめました。

こんにちは。古屋和臣です。
初めてブログを書いてみる事にしました。

このブログでは主に以下の4つの事について取り上げていこうと思います。

1.自分自身の表現活動に関しての日記
2.自分の関わる現場(映像・美術・教育)に関してのニュースやエッセイ
3.映画や美術展といったイベントや書籍・DVD等コンテンツのプレビュー&レビュー
4.趣味(アウトドア・園芸・食など)

なるべく多くの人に読んでもらえるように新鮮な(ちょっと役立つ)記事を日々更新できるように頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します!

さて、このブログを始めるに至った動機はいくつかありますが、
主な理由は「自分の記憶や思考の深化・整頓」の為です。

常々思うのですが、例えば映画を観る時ー
・自宅でDVDなどを一人で観る
・映画館で複数人(友人や家族)と一緒に観る
この二つでは、その映画への理解度や記憶への残り方に圧倒的に違いがあると思います。
断然、後者の方が記憶に残る実感があります。

これにはいくつかの要因があるかと思いますが、
その一つに「その作品を回想・批評する機会」があるからだと思います。
つまり、映画を見終わった後に「あのシーンはどうかと思う」「あそこの台詞は良かった」
といった、見終わった後の他愛もない会話がある事です。
脳科学的にも、その体験を反すう・検証する事が記憶を長持ちさせる秘訣だと読んだ事があります。

つまり、前述した主要4項目について、ブログに整理して公表していく事が自分の記憶や思考にプラスになれば、という狙いです。
実際、半年前に行った美術展の感想や、半年前に作品について考えていた事など、そうそう思い出せないという事が多く…

また、このブログでは自分自身の表現活動のプロモーションやアーカイブとしての役割も持たせたいと思っています。

以上のような主旨で始めたブログですが、もちろん公表するからには皆さんに読んでもらって少しでも「面白い・役に立つ」と思って頂ける文章にしようと思っています。
どうぞ宜しくお願い致します!