
2009年9月28日月曜日
書籍「サバイバル登山家」

書籍「思考の整理学」

2009年7月12日日曜日
書籍「新編 第三の眼 -デジタル時代の想像力」

書籍「第三の眼 -デジタル時代の想像力-」を読みました。
この本の著者である写真家・批評家の港千尋氏は僕の大学院時代の主査であり、今でも最もお世話になっている先生の一人です。
修士の時には写真や映像のテクニカルな知識や作品・作家の歴史を学ぶだけでなく、記憶・聖性・儀礼・群衆、etc…幅広いアプローチから「イメージ」というものをどう捉えるか、という新しい視点を学ばせて頂きました。
この「第三の眼」は2001年に発行されたものですが、今年新たに増補され、新編として発行されたものです。
日本IBMの季刊誌「ACCESS」に連載執筆された原稿が元になっているため、通して読む事も、章ごとにランダムに読む事もできます。
全体を通して、近年のデジタル時代において再考をせまられる様々な価値観や認識の「変化」が取り上げられます。その一方、関連する過去の様々な芸術・文化・科学等の事例が取り上げられ、結果として「何が普遍か」という事を感じ、深く考えさせれます。
例えば、第一章の「知識の扉 学ぶことの身体性」の中の一節:
ー『世界の再魔術化』で知られるモリス・バーマンが書きとめているエピソードによれば、ヘブライ語のアルファベットを習う最初の日、教師は子どもたちにそれぞれの石版に最初の文字を蜜で書かせ、それを舐めさせたという。子どもたちは、文字を学ぶ最初の瞬間に、知識は甘美なるものである事を感得する。いったい今の世界で、誰が「文字」に味があることを教えられるだろうか。ー
一遍ごとに新たな「知」のヒントのようなものが散りばめられており、好奇心や知的欲求が満たされていくような内容です。
新編 第三の眼 -デジタル時代の想像力
著者:港千尋 せりか書房
目次
はじめに 変容する眼差しと記憶
1 イメージの知
知識の扉
透かし小史
デジタル・イメージとは何か
デッサンという旅
2 目撃者たち
見知らぬ乗客のための写真の歴史
オプトグラムの謎
スタジアムの眼
日常の考古学
3 創造の器官
創造的器官
眼のなかの虹
記憶の縫いかた
第三の眼
2009年5月30日土曜日
書籍「隠すマスコミ、騙されるマスコミ」

2009年5月15日金曜日
書籍「A6ノートで読書を超速化しなさい」

2009年5月7日木曜日
書籍「人類と建築の歴史」

久々に書店で建築系の本を手にしたのですが、冒頭からパラパラとめくってみると旧石器時代の住まいから独自の建築感が論じられており、原始人の住居生活の模様なども書かれており俄然興味を惹かれます。目次の最初が「マンモスを食ってたころ」良い。通勤中の疲れた頭で読むにはコレだ!と思い購入しました。と、読み始める前は有史以前から近代建築までを俯瞰するような建築史の本だと思っていたのですが、それは勘違いでした(全体の8割までで、ようやくエジプトのピラミッドに到達…)。この本では全体を通して「人類の信仰の変化と住まいの変化の関係性」について多くの頁が割かれています。特に興味深かったのはキリスト教や仏教、イスラム教といった宗教が生まれるはるか以前の「地母信仰」「太陽信仰」が及ぼした住まい(そして建築)への影響についてのユーモラスな考察です。そして、日本の神社建築スタイルの三大源流である伊勢神宮・出雲大社・春日大社などは、建築と儀礼を通してこれらの信仰を現代に伝える機能を有している、といった興味深い記述もあります。そうか、神社にいって背筋がぴしっとする感じは縄文人の信仰とルーツがつながっているんだ!という、ちょっとした新発想。「人類と建築の歴史」藤森照信 ちくまプリマー新書