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2009年7月6日月曜日

映画「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」























「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観てきました。

常連のららぽーと横浜のシネコンはいつ何を観ても空いているので楽勝です。


いい!ここ最近観た映画の中で抜群に最高でした。

この映画はストーリー命なのでネタバレ防止の為詳細には触れませんが、いわゆる「エヴァ世代(※1)」にとってはこの夏最高のプレゼントでしょう。

やはり多感な思春期に味わった名作に10年経って再開するというのはなかなか味わえない感動があります。

似たような経験として、僕の場合、押井守の「攻殻機動隊」(1995劇場公開)の後、2004年に上映された「イノセンス」を観た感覚に近いです。

劇中の物語が自分の体内時計とリンクする感覚は続編冥利につきます。


同年代の友達とは最近よく話題に上がるのですが、「破」を観て興味深いのは、登場人物への感情移入の仕方が10年前と明らかに変わっている点です。

当時は主人公達、つまり14歳の少年少女達の目線になって物語を観ているわけですが、今回の新劇場版では明らかに「葛城ミサト」「加治リョウジ」目線で物語を観てしまう。

(今年丁度同じ歳だし)

今になって初めて共感できるaround 30の気持ちというと大げさですが、ストーリーや構成の変化だけでなく、「自分自身の変化」を如実に感じてしまう所が、今回の新劇場版のはらむ二重のサプライズなんだなあ。



…ってことはあれか。あと10年20年経ったら碇指令とか冬月先生の気持ちも分かるって事か。

歳をとるって楽しいなあ。


(※1)1995年のテレビ版放送、及びその後の再放送・第一次映画版をリアルタイムで観ていた世代。

2009年5月3日日曜日

映画「スラムドッグ$ミリオネア」
















横浜・鴨居のららぽーと横浜でスラムドッグ$ミリオネアを観てきました。

最近映画を観て改めて思うのがロケ地の重要性です。
近年の合成が主要なシーンを占める作品や限られた空間(規模)で撮られたものに対し、広大なロケ地を広々と使った作品はやはり奥行きが違います。
(合成メインの作品は大体グリーンバックのスタジオの広さが想像できてしまう)
この作品はインドのムンバイを舞台にしたスラムの描写などは迫力とリアリティがあり(ここにダニー・ボイル的エッセンスを感じました)、インド旅行感も少し楽しめるかもしれません。
ちなみに、スラムの躍動感あるシーンは35フィルムではなく最近のデジタル一眼レフカメラの動画機能で撮影されています。小回りが利く点と、カメラが目立って人だかりができないという利点もあるそうです。
個人的にも最近デジタル一眼レフの動画機能には注目して運用方法を研究しているので、劇場用映画での使用例が観れて参考になりました。

ストーリーについては割愛しますが、伏線が後から生きてくるタイプの構成が分かりやすく、飽きる事なく最後まで物語に集中できます。
スラムのリアリティある描写とインド映画的好都合な展開の乖離はやや感じられますが、作品としての完成度は高かったです。

ところで、横浜ららぽーとのシネマコンプレックスは絶対に混まないのが魅力。
本当に、いつ何を観ても空いている…