書籍「サバイバル登山家」を読みました。
著者の服部さんは愛読のアウトドア雑誌などでも最近よくインタビューなどがされており、その登山活動に興味をもって購入しました。
何がいいって、まずこの表紙がいいじゃないですか。
僕は本を読む時、なるべく読んだ本の内容を忘れないための記憶のきっかけとして「表紙のビジュアル」を覚えておく習慣があります(CDのジャケットを見ると中の曲を思い出すような感じです)。
なので、基本的に読む本にブックカバーを付けないのですが、この「サバイバル登山家」ときたら。絶対に記憶から離れない、圧倒的インパクト。そして電車の中などでも相当目立ちます。
最小限の装備のみを持って自給自足で登山をするという著者の活動の描写は時に過激に、時にユーモラスで読み物としても面白く、興味や関心が沸くのはもちろんですが、特に深く共感したのが著者を「サバイバル」に駆り立てる原体験の告白の下り。
“気がついたら普通だった”
生まれた時から衣食住に困る事無く、生きられる事が普通になった世代。
しかし僕らの世代が生きる事はそんなに楽なのだろうか?という問い。
この書き出して始まる著者の「生きている」実感への渇望は、
多かれ少なかれこの時代を生きている僕たちみんなが共通して持っている欲求なのでは?
書籍「サバイバル登山家」
服部文祥(ハットリブンショウ)著:
目次:
知床の穴
1 サバイバル登山まで(満ち足りた世代/肉屋)
2 サバイバル登山(サバイバル始動/サバイバル生活術/日高全山ソロサバイバル)
3 冬黒部(黒部とは/二一世紀豪雪/三つの初登攀)
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