2009年7月19日日曜日

オープンキャンパス2009

















勤務している美術大学の2009年度オープンキャンパスが無事終了しました。

オープンキャンパスは少子化のこのご時世、大学が最も力を入れる広報イベントです。
本学では二日間の開催で、のべ6,500人程の来場者があり、好評を頂いてほっとしています(準備も運営もさながら修羅場でしたが)。

この手の大掛かりなイベントでは展示する作品だけでなく、来場者の誘因や授業内容の説明等のパネルなど、広報物の制作が非常に重要になってきます。
今年は所属研究室の広報担当だった事もあり、当然他学科の広報が気になります。後学の為に空いた時間で他学科の展示を観に行きました。
広報物の作りやゾーニング・受験生向け空間設営ノウハウを観てまわるつもりだったのですが、自然と設営作品に魅入ってしまい、結構な時間キャンパスをまわってしまいました。

僕の所属は各種ニューメディアを使用したメディアアートやインスタレーション、映像・写真を学ぶコースですが、こういう機会に彫刻や工芸といった純・ファインアート作品を見て回るのは非常に新鮮でした。
まさに灯台下暗しで、美術大学で働いているのに多学科の環境や作品を意外と見ていなかったのだなあ、と気付きます。
自分の体よりも大きな木や石を削り出す、金属を叩いて曲げる、キャンバスに絵の具を幾層も重ねる、粘土で立体のモックを精巧に作る、、ひたすら奇麗に線を描く、緻密に糸を紡いで布を作る…
そのどれもがワクワクさせてくれました。こういう初心に帰ったような気持ちは結構久しぶりです。

もちろん僕の所属コースも学生皆さんのがんばりのおかげで、非常に良い展示空間を作る事ができました。
加えて今年は卒業生に協力をして頂き、参考作品として当時の卒業制作作品を展示して頂きました。
どれも歴戦の名作揃いで、華々しくキャンパスを飾ってくれました。

総じて、今更ですが「美術って面白いなあ!」と素直に再認識した一日でした。
(激務でしたが…)

そんなオープンキャンパスと並行して、僕が監督した映像作品の上映イベントが渋谷アップリンクで開催されていたのですが、日程がバッティングして行けませんでした…
うーん残念。

主催:大橋可也&ダンサーズ 「明晰の夜1」
http://tokyoartnavi.jp/exhibition/detail.php?event_id=00018158

こちらは様々な公演撮影やビデオダンス共同制作などでご一緒させて頂いているコンテンポラリーダンスカンパニー「大橋可也&ダンサーズ 」さん主催のイベントでした。
参加した方から話を聞いた所、こちらも満員御礼だったようで何よりです。

もうそろそろ大学業務は前期終了です。
この夏は制作に打ち込もうと思います!

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