2009年7月21日火曜日
展示「ウィンター・ガーデン」&銀座のメゾンエルメス「L_B_S/名和晃平」展
2009年7月19日日曜日
オープンキャンパス2009
2009年7月12日日曜日
書籍「新編 第三の眼 -デジタル時代の想像力」
書籍「第三の眼 -デジタル時代の想像力-」を読みました。
この本の著者である写真家・批評家の港千尋氏は僕の大学院時代の主査であり、今でも最もお世話になっている先生の一人です。
修士の時には写真や映像のテクニカルな知識や作品・作家の歴史を学ぶだけでなく、記憶・聖性・儀礼・群衆、etc…幅広いアプローチから「イメージ」というものをどう捉えるか、という新しい視点を学ばせて頂きました。
この「第三の眼」は2001年に発行されたものですが、今年新たに増補され、新編として発行されたものです。
日本IBMの季刊誌「ACCESS」に連載執筆された原稿が元になっているため、通して読む事も、章ごとにランダムに読む事もできます。
全体を通して、近年のデジタル時代において再考をせまられる様々な価値観や認識の「変化」が取り上げられます。その一方、関連する過去の様々な芸術・文化・科学等の事例が取り上げられ、結果として「何が普遍か」という事を感じ、深く考えさせれます。
例えば、第一章の「知識の扉 学ぶことの身体性」の中の一節:
ー『世界の再魔術化』で知られるモリス・バーマンが書きとめているエピソードによれば、ヘブライ語のアルファベットを習う最初の日、教師は子どもたちにそれぞれの石版に最初の文字を蜜で書かせ、それを舐めさせたという。子どもたちは、文字を学ぶ最初の瞬間に、知識は甘美なるものである事を感得する。いったい今の世界で、誰が「文字」に味があることを教えられるだろうか。ー
一遍ごとに新たな「知」のヒントのようなものが散りばめられており、好奇心や知的欲求が満たされていくような内容です。
新編 第三の眼 -デジタル時代の想像力
著者:港千尋 せりか書房
目次
はじめに 変容する眼差しと記憶
1 イメージの知
知識の扉
透かし小史
デジタル・イメージとは何か
デッサンという旅
2 目撃者たち
見知らぬ乗客のための写真の歴史
オプトグラムの謎
スタジアムの眼
日常の考古学
3 創造の器官
創造的器官
眼のなかの虹
記憶の縫いかた
第三の眼
2009年7月6日月曜日
映画「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」
「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観てきました。
常連のららぽーと横浜のシネコンはいつ何を観ても空いているので楽勝です。
いい!ここ最近観た映画の中で抜群に最高でした。
この映画はストーリー命なのでネタバレ防止の為詳細には触れませんが、いわゆる「エヴァ世代(※1)」にとってはこの夏最高のプレゼントでしょう。
やはり多感な思春期に味わった名作に10年経って再開するというのはなかなか味わえない感動があります。
似たような経験として、僕の場合、押井守の「攻殻機動隊」(1995劇場公開)の後、2004年に上映された「イノセンス」を観た感覚に近いです。
劇中の物語が自分の体内時計とリンクする感覚は続編冥利につきます。
同年代の友達とは最近よく話題に上がるのですが、「破」を観て興味深いのは、登場人物への感情移入の仕方が10年前と明らかに変わっている点です。
当時は主人公達、つまり14歳の少年少女達の目線になって物語を観ているわけですが、今回の新劇場版では明らかに「葛城ミサト」「加治リョウジ」目線で物語を観てしまう。
(今年丁度同じ歳だし)
今になって初めて共感できるaround 30の気持ちというと大げさですが、ストーリーや構成の変化だけでなく、「自分自身の変化」を如実に感じてしまう所が、今回の新劇場版のはらむ二重のサプライズなんだなあ。
…ってことはあれか。あと10年20年経ったら碇指令とか冬月先生の気持ちも分かるって事か。
歳をとるって楽しいなあ。
(※1)1995年のテレビ版放送、及びその後の再放送・第一次映画版をリアルタイムで観ていた世代。
2009年7月2日木曜日
Mac Pro 8 core(+intensity pro)
3年間使い続けていたPowe Mac G5からMac Pro 8 coreに乗り換えました。
苦楽を共にしてきたG5ですが、ここ数ヶ月、自宅での映像作業での機械的なトラブルが多く(※1)、これでは仕事が溜まる一方です。ここぞとインフラの再構築を始めました。
ガジェット好きとしてはカメラやレンズといった光学機器へと食指を延ばしがちですが、やはり一番使用頻度が高いのはPC。ばしっと男らしく(※2)新調した次第です。
Macお得意の「情報の転送」を行い、旧G5の情報をまるまる転送して使用開始。
メールの履歴やブラウザのブックマークまで全てコピーされるので「おお!魂が入れ替わった!」という感触です。
これはいい。幾多の夜をともにしたG5が装いも新たに帰ってきた…いや、装いは変わらない。ちっとも。(↓左がMac Pro 8 core)
外観の変更点は端子類の配置です。本体前面にFirewire800が2個、USBが2個ついたのは使いやすくなりました。
ただ、Firewire400の端子が無くなってしまったので、外部機材との連携の為に800-400の変換ケーブルも合わせて購入。
さて、肝心の本体性能ですが、申し分ありません。例えば100分の映像を高ビットレートでDVDオーサリングする際8時間かかったりしていたのですがが、8coreなら2時間です。
空いた時間で園芸だってできるというものです。
これでそのうちRaidでHDDを組めば非圧縮以外のHD編集は問題なさそうです。
また、CPUがインテル製になった事で各種拡張機能にも対応が容易です。
今回は購入と同時にBlack magic designのHDMIボード「Intensity pro」も購入。
春先に買ったハイビジョンモニターにHDMI出力・コンポーネント出力が可能になりました。
もちろん入力にも対応しているので様々なワークフローに対応可能です。
ハイビジョンのインフラもSOHOレベルの支出でようやく組めるようになってきました。
2年前はHDVでも息切れしてたのになあ…
(※1)Mac本体のロジックボード交換(2回)、1TBハードディスクの破損
(※2)男らしく、しかし安全に、24回ローンで。