panasonicより、新しいビデオカメラ「AG-AF100」が発表されました。
これは…はっきり言って本当に革命になるかもしれません。
発表によるとAG-AF100はイメージセンサーのサイズが4/3インチの動画専用機です。
このセンサーサイズはマイクロフォーサーズと呼ばれるセンサーのサイズで、映画用の35mmフィルムカメラとほぼ同じです。
これはすなわち、「シネマカメラ」と同じ感覚で使えるビデオカメラ、という事になります。
実際、シネマカメラ用の単焦点レンズや一眼レフ用のレンズも付けられるようです。
もちろん、映像業界ではここ1〜2年ですっかり「デジタル一眼レフ」の動画機能を使ってフィルムライクな画を撮る、という事自体は珍しくなくなりました。
しかし、多くのPVやCMがCanon 5D MarkⅡに代表される「デジイチ」で撮られる一方、写真用にデザインされた筐体・インターフェースの限界が残るのも事実です。
(マイク系統が貧弱、オートフォーカス非対応、絞り送りが段階的、持ちづらい、長時間の使用に不具合が出やすい、etc...)
僕がこのブログで書かせてもらった「ソロスタイル」の立場としても、正直デジタル一眼レフ動画収録を一人現場で「安全に」運用するのは難しいと思っています。
画どころか、音声すら一人ではセキュアには収録できないでしょう。
ですので、常々「この性能を持った専用動画機があれば…」とういのが映像業界人たちの本音でした。
こういった経緯の中、このAG-AF100がpanasonicのAVCCAMのラインから発表される、というのはまさにビッグニュースです。
画質とファイルサイズのバランスが良く運用のしやすいAVCHD形式に加え、往年のpanasonicのインターフェースが加われば盤石この上ないです。
そして価格帯もおおよそ予測がつきます。
(panasonicで唯一心配なのは液晶モニターの解像度ですが…さすがに次の新製品はもう大丈夫と思いたいです。)
これは国産の「RED ONE」安価版と言える出来になるかもしれません。
しかし、こんな時に業界の雄・Canonの動きに不満が残ります。
同じ会社の中で5D MarkⅡという真にイノベイティブな商品を作っているにも関わらず、なぜ今月新発表された業務用ビデオカメラ「XF305」「XF300」はあんなに中途半端なのでしょうか。
“写真用の”5D MarkⅡで撮れる“動画”があまりに素晴らしく、その動画を撮りやすくするために5D MarkⅡを改造するアタッチメントが映像の本流・米国で多数開発・発売されている、というシュールな現象が起きている程素晴らしい機種なのに、なぜその技術を自社の動画専用機に載せないのでしょうか…
只今目下極秘開発中、というなら大変喜ばしいですが、縦割りで縄張りを作っているとしたら大変残念です。
こういう隙に、電子書籍やスマートフォンでいつの間にか世界標準を欧米に取られていたように、映像機器トップの座を諸外国に奪われてしまうのでは…と危惧しています。
ともあれ、このブログの以前の記事で、「ソロスタイル的ビデオカメラはsony HXR-NX5Jでキマリ!」と書きましたが…
このAG-AF100が期待通りのスペックで発売されるとしたら…
僕は「待ち」ます!
現金で「買い」ます!
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