2010年4月30日金曜日

エクスパンデッド・フォト研究所























(写真上:“ My sputnik ” photo by Kazuomi Furuya. 2009)


勤務している大学の所属コース内に有志の部活、
「エクスパンデッド・フォト研究所EXPANDED PHOTO LABORATORY/通称exphoto)」を立ち上げました。
今日から毎週一回、楽しく知的好奇心にあふれた写真の研究会を開きます。

要するに写真部なのですが…大げさに言えば:
「ダゲレオタイプからGoogle画像革命まで、一連の写真の歴史を連続的に捉え、今日的な写真表現を思想・技術の両面から研究する」というお題目を掲げております。

近年のデジタルテクノロジーの進歩で写真が万人にとって「近くなった」事は事実です。
10年前に比べて、写真は絶対的に「撮りやすく」なりました。
そして同時に、グーグルの映像革命(画像検索・衛星写真・ストリートビューetc...)によって、写真は万人にとって「検索すれば出てくる」ものにもなりました。

それでも人は、まだまだ「見た事がないものを見たい」と渇望します。

僕自身は映像畑出身ですので、写真に関わる事は多くても「専門分野」ではありませんでした。
ただ、この状況を見ていると研究領域として非常に興味が沸いてきます。
ここ近年写真の作品を個人的に制作している事もあり、とにかくこれは部活にしなくては!と思った次第なのです。

メディア芸術を専行する今日の学生達は、表現に対する柔軟な変化球をたくさん持っています。
僕も教える立場という訳ではなく、どんどん彼らとキャッチボールをしてお互いに切磋琢磨できればと期待しています。

今日は初回の研究会を行いました。意外にも多くの学生さんに来てもらって感謝!
各所員の作品&自己紹介のあと、研究テーマのヒントとなりそうな事例を見て質疑応答をしました。

この部活はあくまでこっそりと、東京都下から…
地味に盛り上げていきます!

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